中国の7月における製造、サービス業の主要経済指標は弱まり、当局の回復への意欲が限定的なため勢いを失っている。1日付The Wall Street Journal が伝えた。
様々な期待外れの経済統計および家計、雇用の不安は、エコノミストに十年来の好況の後、1990年代の日本を含む他の経済の状況を想い起させている。
1日付The New York Times によると中国国家統計局は3月以降「消費者信頼感指数」の公表を停止している。
中国の7月における製造、サービス業の主要経済指標は弱まり、当局の回復への意欲が限定的なため勢いを失っている。1日付The Wall Street Journal が伝えた。
様々な期待外れの経済統計および家計、雇用の不安は、エコノミストに十年来の好況の後、1990年代の日本を含む他の経済の状況を想い起させている。
1日付The New York Times によると中国国家統計局は3月以降「消費者信頼感指数」の公表を停止している。
7月1日付The Wall Street Journal 紙は中国製造業が3か月連続で縮小し、雇用は減少しており、政府の対応が疑問視されているとした。
購買担当者景気指数(PMI: Purchasing Managers Index)は、6月には49と5月の48.8から微増したものの成長の基準とされる50を下回っている。また、16歳から24歳までの失業率は20.8%と製造業の雇用喪失が一因となっている。
中国は年間成長率を5%程度としているが、政府の大胆な刺激策の緊急性が薄まっている。
エコノミストらは緊縮が損失を招くとして、「早急に確実な支援がない限り、需要の縮小は悪循環となる危険がある」と述べている。
6月1日付 The Wall Street Journal 紙は、中国の工業生産が2か月連続して収縮しており、サービス業の増加も鈍化しているため、成長回復の保留の兆候を示していると報じた。
予測を下回る工業およびサービス業の数値は短命のコロナ後の経済回復を指しており、借金圧力、人口構成などの多くの構造問題をあらわしている。
中国の問題は工場生産を叩いている海外受注の欠如を国内需要でカバーできるかということである。製造統計によると、5月の新規輸出受注は前月に対し縮小している。
中国の急成長時代は終わり、ゼロコロナ政策からの回復が止まった。国は深刻な経済の構造的問題を抱えている、と5月31日付 The Wall Street Journal 紙が報じた。
巨額の借り入れが世帯と地方政府を圧迫しており、習近平主席による私営企業の締付けはリスク回避を招き、西側諸国との関係悪化は海外投資を抑制している。
ニューヨークのコンサルタント Michael Hirson 氏は「構造的な減速が確実になっているという疑いがあり、それはかなり悪循環である」と述べた。
中国政府は2023年1月1日より紙類を含む輸入関税を引き下げるとした。
そのうち、上質紙、中下級紙(HS480255-69)が5%から0%、中芯原紙、テストライナー(HS480511-25)が6%から0%などとなっている。
中国「造紙信息」誌に掲載されたレポートによると、2021年の中国段ボール原紙生産能力は6,655万トンで22年の増設は1,297万トン、以降、23年が1,092万トン、24年が1,335万トンとなっている。
Paper 360°誌2022年11-12月号は紙パルプ会社ランキングPPI TOP75を掲載した。
それによると2021年の紙・板紙各社生産はNine Dragons Paper Holdingsが1,760.0万トンで1位となった。以下、International Paperが1,620万7千トン、WestRockが1,424万7千トン、Oji Holding Corporationが1,059万4千トン、Smurfit Kappa Groupが750.0万トンなどとなった。
(APPは非上場のため情報公開していない)
The Wall Street Journal 紙(10/6付)は、来年の世界商品貿易が高エネルギー価格、戦争による混乱、世界的な景気後退のリスクにより急激に減速するとの予測を報じた。2023年の総貿易は1%の増加にとどまる見込みで、当初の3.4%の予想と今年の3.5%の見込みから下がった。
なかでも、世界貿易機構(WTO)は貿易の減速がサプライチェーンの改善による物価上昇抑制とともに物流コストを下げるのに寄与するだろうとしている。
ニューヨークの連邦準備銀行によるサプライチェーン指標は4月から8月に続けて下落している。物流コストは直近で急激に下がっている。Kiki Sondh 氏は「これらの背景にある要因は商品需要の緩和にあるとみられる」と述べている。
Trade growth to slow sharply in 2023 as global economy faces strong headwinds
Precedence Reserch のレポートによると、紙パルプの世界市場規模は、2030年に3,801億2千万ドルで、2022年から2030年まで年間4%の成長率と予測されている。
共通項目
Pulp and Paper Market Size to Worth Around USD 380.12 Bn by 2030
当組合は中国造紙協会のレポートをもとに「紙板紙海外動向2021年中国統計」を作成した。