ロシア紙パルプ産業拡大に向け投資

ロシア紙パルプ産業は世界ランク10位前後(2008年生産実績996万トン、一人当たり消費量53kg)、国内生産品目は主に低グレード新聞用紙と印刷用紙。市場経済の変化や鉄道運賃等の高騰で収益が悪化し経営が困難な状況。主要輸出品目は新聞用紙と印刷用紙で、某輸出企業の実績では輸出量の3分の2は中国及び欧州向け。原料は針葉樹。コート紙や白板の98%は輸入に依存。これらの品目は巨大な需要の為、製紙メーカーは工場新設意欲が強いが、50万トン規模工場は4億ドル以上の資金必要なため、実現が容易でない。紙・板紙輸入は年年増加傾向で、目下20億ドルに相当。対応策として、国外から高性能機械を購入し国内市場を満たす高級品の生産が計画されている。目標の2015年実現には2009年末に認可収得が必要で、政府にもインフラ整備、出資、税金等の優遇策が求められている。1990年以降、機械設備更新がほとんどなく、最近は環境保護のため、コスト削減や旧式設備を海外の最新鋭機に代替することが要請されている。ロシアは森林資源が豊富で、安価な原材料、エネルギー、労働力で有利性があり、これに新鋭機と技術をプラスすれば確実に利益を生み出せる。現在紙パルプ関連でいくつかのプロジェクトがあり、2015年までに製品価値3千億ルーブル(邦貨約9千億円)を生み出す工場の建設が計画されている。ロシア製品の国際市場占有率を2%から9%に引き上げ、製紙関連に3万人を雇用を確保する。現状は高品質の生産ができず、輸入に依存している。
1月15日 中国紙網から

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