スウェーデン 包装資材環境負荷レポート(1)

Swedish Environmental Research Instituteは去る5月、包装資材の環境負荷に対する紙とプラスチックの比較研究レポートを公表した。

同研究機関では、BillerudKorsnäs工場の紙ベースの製品について同種のプラスチック製品と環境負荷比較をおこなった。同研究では地球温暖化係数(GWP)、酸性化(AP)、富栄養化(EP)、光化学オゾン生成(POCP)の4つの主要環境指標をもちいた。

その結果、紙、プラスチックとも原料生産が環境指標にあたえる最も大きな要因であり、総合的にはプラスチックが紙よりも大きな環境負荷をあたえるとの結論となった。(続)

レポート(PDF)

スウェーデン 包装資材環境負荷レポート(2)

地球温暖化係数は、一貫して、使用後を含むかどうかに関わらず、プラスチック製品が紙製品よりも高い結果となった。

紙製セメント袋(Skärblacka工場製クラフト紙)は地球温暖化係数、酸性化、富栄養化に関してプラスチック袋より優勢であるが、光化学オゾン生成については主として輸送距離によって異なる結果となった。

紙製パスタ袋(Gruvön工場製クラフト紙)は、クラフト紙製造過程で排出されるCODおよびNOxによる富栄養化を除き、すべての環境指標でプラスチック袋より優勢となった。

紙製食品袋(Skärblacka工場製クラフト紙)は、地球温暖化係数、酸性化においてプラスチック袋より優勢となった。光オゾン生成では紙、プラスチックともほぼ同等で、富栄養化については主としてクラフト紙製造にともなうNOxなどの排出によりプラスチック袋が優勢となった。

主としてPETボトルの原料製造にともなう排出、また製品化におけるエネルギー消費により、紙パック容器はPETボトルに対しすべての指数で優勢となった。

(続く)

スウェーデン 包装資材環境負荷レポート(3)

利用後(end-of-life)を考慮した結論は、すべての紙製品が酸性化、富栄養化、光化学オゾン生成において総合的に削減した(セメント袋での光化学オゾン生成を除く)。これは主として原生材の利用除外による排出削減にともなっている。地球温暖化係数は利用後を考慮した場合、すべての紙製品で増加した。セメント袋の光化学オゾン生成はインドネシアでの埋め立てによって排出が増加した。同様にプラスチック製品においても、酸性化、富栄養化、光化学オゾン生成で削減した。一方、地球温暖化係数は増加した。

Gruvön工場とSkärblacka工場での地域温熱は、エネルギーが少量で実際に地域温熱に利用できなかったため、影響は小さかった。

(了)

米国 中国、インドネシア非塗工紙CVDを認定

米商務省は中国とインドネシアからの非塗工印刷用紙輸入に対する相殺関税(CVD)を認定する仮決定を発表した。米鉄鋼労働組合はこれに対し称賛の意向を表明した。

それによると、当局は中国がメーカーに対し5.82%から126.42%、インドネシアは同じく43.19%から131.12%を補助していると認めた。米貿易委員会は3月9日に国内産業の損害認定を仮決定しており、8月には商務省がダンピングについて仮決定する。

 

中国塗工印刷用紙統計

当組合では中国塗工印刷用紙の生産と輸出について統計データをまとめた。

それをみると、生産は2012年3月の65万9千トンをピークとして、輸出は月間17万トン台、そのうち日本向けが同6万トンに達した。2014年には生産は同50万トン台で推移、輸出は同15万トン台となったものの、日本向けは同2万トン以下で推移した。(source: PacificNet, GTA)

ChinaCoatedPaper2015

米国 上級印刷用紙輸入統計

当組合では米国の上級印刷用紙(非塗工)の輸入統計をまとめた。

それをみると、2014年の年間合計輸入量は39万926トンで前年比は0.2%減、同金額は4億5,239万3千ドルで同2.1%増となった。そのうち、インドネシアは6万9,263トン(同21.2%増)、中国は2万5,687トン(同3.5%減)、ブラジルは4,221トン(18.3%増)などとなった。

uswfimport

米国 カットシート紙輸入統計

当組合では米国通関統計をもとにカットシート紙(PPC用紙)の輸入統計をまとめた。

それをみると、2014年の合計輸入は81万8千トンで前年比は33.2%増となった。そのうち、ブラジルから21万6千トン(同11.0%)、ポルトガルから15万7千トン(同1.8%減)、インドネシアから16万1千トン(同2.7倍)、オーストラリアから7万6千トン(同55.7%増)、中国から3万8千トン(同3.2倍)などとなっている。

usppcimport