中国 玖龍紙業先行き楽観視で計画通り6系列増設へ

玖龍紙業は5月7日付け発表で、近年製紙産業は生産過剰で問題が多かったが、本年に入って経済の回復から、紙業界は底を脱出し、需給も反発し上向き、平均製品価格も上昇していると分析、2015年以降も市場の先行きは明るいと判断している。今後3年以内に新規に6系列増設(能力200万㌧以上)を実行する。既に発表済みの中国本土内の5系列の増産とベトナムでは第二段階の増設を実施中で、現行能力10万㌧から35万㌧とする計画。ベトナム投資額は14億香港㌦で、2016年末までに完成の予定。昨年末時点の玖龍紙業グループ総生産能力は1255万㌧。

 

5月7日付け 中国紙網から抜粋

紙・板紙輸出推移

当組合では財務省貿易統計をもとに2008年1月から2013年3月までの紙・板紙月間輸出量をグラフにまとめた。

それをみると、2010年4月に14万3千㌧で前年比倍増となっている。その後、震災の影響で前年比半減まで減少したが、2013年5月以降は前年比増の動きとなっている。export201303

台湾 栄成紙業 中国東部で再生段原紙市場固め急ぐ

中国東部で再生段原紙メーカーとしての地位強固を目的に能力増及び改造に努力している。江蘇省無錫市の工場で6月の試運転に向け新規25万㌧の再生段原紙の設置が最終段階にある。当初再生中芯の生産を予定していたが、再生ライナーの生産となる。又、1号機(能力10万㌧―生産効率の問題で1年前から停止状態)は改造し100%古紙使用の白ジュートライナーを生産する、改造は8月までに完了の予定。新設機及び改造費用は約1.4億㌦。同工場は再生中芯機2台(2号、3号機)も所有、合計能力は45万㌧。無錫工場の南東120キロ、浙江省平湖市には別工場が有り、機械2台で再生段原紙能力合計は65万㌧。中国政府に生産能力倍増計画を提出しており、来年には認可下りる見込みで、平湖工場近郊に大型機の1台又は中型2台を設置する計画で2015年稼動を目標。総生産量は130万㌧となる。更に同社は平湖工場を5年後300万㌧まで拡大する為の暫定許可も受けている。中国市場の再生段原紙市場を巨大な玖龍紙業と理文造紙が全国展開し支配している。中小規模の栄成紙業は地方市場に重点を置き、中国国内2ケ所の工場で東部市場での地位固めを狙っている。

5月3日付け PPI Asiaから抜粋

通関所要時間短縮化

最近20年間で通関所要時間はかなり短縮化されている。第一回調査時(平成3年)に比べ、平成24年の実施調査では、◎海上貨物―入港から貨物引き取りまでの時間が7日(168.2時間)から2.5日(60.7時間)、税関手続き時間は26.1時間から2.6時間に短縮。 ◎航空貨物―航空機到着から貨物引き取りまでの時間が2.2日(52.6 時間)から0.6日(13.4時間)、税関手続き時間は2.3時間から0.3時間に短縮されている。通関所要時間の短縮はかなり限界まで来ているのが実情。

「貿易と関税」2013.5から抜粋

南ア MONDI社新聞用紙機1台11万㌧停止へ

国内新聞用紙需要の後退により、ダーバン近郊メアバンク工場抄紙機2台の内1台4号機(11万㌧)を5月末までに停止する見込み。他の12万㌧の機械は継続操業する予定で、4号機の停止は国内新聞用紙需要の後退と出版用紙部門のリストラが理由で決定されたもの。同社は他に非塗工紙26万㌧を生産しており、この部門の状況は好調で、通貨安の恩恵を受け利益に貢献している。主に包装関連紙部門の業績が順調なことから、2013年1四半期の操業利益は2102年同期1.2億ユーロから1.62億ユーロと増加改善した。売上高は増加しているが数字等詳細は不明。

5月10日付け Euwid Pulp & Paperから抜粋

中国 遼寧省撫順市に東北部最大の近代化印刷基地建設

長江デルタ及び珠江デルタに並ぶ印刷基地を2017年完成を目途に、遼寧省撫順市沈撫新城の中国東北部に東北地区最大の近代印刷基地を建設する。敷地面積は3キロ平方で、総売上高合計は300億元となる。現在遼寧省には約3600社の印刷会社が存在するが、会社が分散しており、市場競争力もなく小規模の為大量注文は外部の長江及び珠江デルタの印刷会社に流出している状態。

5月10日付け 中国紙網から抜粋

中国造紙工業2012年度報告

中国造紙協会は2012年の生産統計を発表した。それによると、中国の2012年紙・板紙生産量は全国3,500社の合計で1億250万トン、前年比3.2%増となった。同消費量は1億48万トン(同3.0%増)となった。1人あたり消費量は74Kgで対前年で1Kg増加した。

中国造紙協会2012年度報告/012年生産量上位10社

①玖龍紙業 1045万㌧(25.15%増対2011年835万㌧)、②理文造紙 414.13万(16.99%増対2011年353.98万)、③山東晨鳴 397.73万(14.02%増対2011年348.82万)、④ 華泰集団 270万(6.07%増対2011年254.7万) ⑤山東太陽紙業 268.78万(10.95%増対2011年242.26万)、⑥金東紙業 204.00万㌧(7.32%減対2011年220.12万)、⑦中国紙業投資 195万(7.14%減対2011年210万)、⑧寧波中華紙業 156万(2.19%増対2011年152.65万)、⑨吉安集団 131万(88.16%増対2011年69.62万)、⑩栄成紙業 111万(4.15%減対2011年115.8万)

 

2013年5月 中国造紙協会から抜粋

フィンランド ストラエンソ社Forshaga工場能力削減

同社は市況に対応するべく、スェーデンForshaga工場のラミネーター2台の能力を削減する。2012年末から大手ユーザーが自前のラミネーターを設置し需要及び発注状況が変化してきたためで、ラミネーター2台で合計14万㌧ある能力で、目下バリア・ラミネートコートの液体容器及び乾燥食品用板紙を11.5万㌧を生産しているが、市況調整に向け精々8.5万㌧の生産とする。従業員22名が影響を受ける事になる。

5月14日付け Euwid Pulp & Paperから抜粋

ベトナム 玖龍紙業 ベトナムに2号機2016年設置へ

ベトナムは新興国として急速に発展しており、中国に比べ人件費及びフレッシュパルプのコストが安く、パルプ原料の入手も容易だとして、玖龍紙業は2016年末前までに第2号機年産能力35万㌧の機械を設置する計画。投資額1.8億㌦の一環。設置場所等詳細は不明。現在同社はベトナム、Bencatに再生ライナー10万㌧を、Cheng Yang Paperが操業している。ベトナムの段原紙市場は2012年約140万㌧で2大メーカーはSaigon Paper とVina Kraft Paper 、両社ともSiam Cement グループ が所有、生産能力は其々24.1万㌧と22万㌧。

 

5月10日付け (PPI Pulp & Paper Week)から抜粋

欧州 CEPI(欧州製紙産業合)2050年までの紙パルプ生産でCO2削減目標設定

CEPIは2050年までにCo2削減に関し意欲的な目標値を設定した。2050年までに1990年の水準を80%以上削減するというもので、既存の技術では50-60%程度の削減しか実施できない為、目標達成に向け新技術の導入が不可欠。メーカーの専門家及び研究者等業界の様々な人員で構成されるチームを2チーム編成し、製紙工程でのエネルギー消費量削減等、革新的新技術の創造に向け競い合う。2013年11月に優秀な新技術が発表される見込み。

5月14日付け Lesprom.comから抜粋

Sun Paper Li氏 インタビュー

PPI 5月号は、The Futere of Sun Paper と題し、同社役員のLi Na 氏に対するインタビューを掲載した。

それによると、同社は組織、経営の最適化による革新により金融危機を乗り越え、持続的な発展をすすめ、紙パルプ産業の世界上位50社を目指している。また、「紙の節約と森林保護」に対し「紙の利用と植林」を唱え、紙パルプ産業への理解をすすめたいと述べた。

中国 米国製輸入塗工白板のアンチダンピング調査停止

5月16日中国商務部発表によると、2011年11月18日決定した米国製塗工白板の反ダンピング調査を停止決定した。これは4月2日に申請人である国内メーカー数社からのダンピング調査撤回要求にもとずくもの。塗工白板はタバコ包装箱、医薬品用箱、化粧品箱、食品包装用、液体包装用箱、商品タグ、招待状、カード用途。

5月17日付け 中国紙網から抜粋

韓国 茂林製紙 印刷用紙部門で国内初の低炭素製品認証へ

茂林製紙は韓国環境産業技術協会(KEITI-Korea Environmental Industry & Technology Institute)から製造過程で産業平均以下のCo2排出に貢献しているとして韓国で初めて認定された。茂林製紙は1㌧の印刷用紙生産時にCo2の排出量は僅か0.66㌧で、産業の平均は0.77。

 

5月20日付け Lesprom.comから抜粋

スェーデン 2013年第1四半期の紙・板紙生産量2.4%減

公的スェーデン森林機関(Swedish Forest Agency)によると、2013年第1四半期の紙・板紙生産量は対前年同期比2.4%減少の280万㌧。(新聞用紙―12%減、印刷用紙―3%減、その他紙・板紙品目の若干増加)。パルプ生産量は0.2%減の300万㌧。

5月21日付け Lesprom.comから抜粋

アジア地区 段ボールシート生産量10年連続世界一

アジア地区の段ボールシート生産量は1995年に欧州、2003年に北米を抜き、この10年間連続世界一を維持している。1995年にアジア地区の生産量は320億平米で欧州の313億平米を抜き世界2位となり、2003年の生産量は486億平米で北米413億平米を抜き世界1位となった。2002年から2012年までのアジアの生産平米推移は2002年413億平米、2007年715億平米、2012年1030億平米で、2012年には10年前2002年比149.7%。アジア生産量の世界シェア推移は2002年31.2%、2004年35.5%、2006年39.1%、2007年41%、2009年46%、2011年48.5%、2012年48.8%。中国がアジア地区最大の生産国で、1995年70億平米、1998年100億平米、2004年200億平米、2007年300億平米、2009年400億平米と、2002年に日本そして2008年に米国の生産量を抜いた。日本の生産量は2011年131.4億平米で2010年比0.6%増、アジア地区でのシェアは13.6%。中国除くアジア地区生産量10億平米以上の上位5ケ国:①インド60.2億平米、②韓国56.6億平米、③インドネシア45.3億平米、④タイ31.5億平米、⑤台湾20億平米

5月22日付け 中国紙網から抜粋

2013年4月 中国、韓国コート紙輸出統計

2013年4月の中国コート紙輸出は合計で11万1,636トン(前年比12.7%減)、そのうち米国向けは1,048トン(同65.0%減)、EU27か国合計は1万4,843トン(同12.3%減)、日本は2万510トン(同37.9%減)となった。同1-4月累計は合計で40万2,952トン(前年比17.3%減)、そのうち米国向けは4,682トン(同47.3%減)、EU27か国合計は5万4,295トン(同14.7%増)、日本は8万3,004トン(同51.6%減)となった。

2013年4月の韓国コート紙輸出は合計で14万798トン(前年比10.8%減)、そのうち米国向けは3万3,947トン(同18.0%増)、日本は9,805トン(同25.4%減)となった。同1-4月累計は合計で55万8,467トン(前年比11.0%減)、そのうち米国向けは13万6,081トン(同12.7%増)、日本は3万8,435トン(同26.1%減)となった。

※通関統計は当該国の申告にもとづいて作成されるため、輸出入に対応する月次、品目が一致しない場合がある。HS番号の4810.13,14,19を合算した数量。
2013年4月の中国中質コート紙(HS4810.22,29)輸出は合計で4万3,152トン(前年比16.9%増)、そのうち米国向けは2,005トン、EUは5,695トン、日本は551トン(同82.8%減)となった。同1-4月累計は合計で15万6,573トン(前年比25.3%増)、そのうち米国向けは1万143トン、EUは1万5,648トン、日本は2,207トン(同90.9%減)となった。

フィンランド Stora Enso社CORBEHEMフランス工場有力購入希望者3社現る

Stora Enso社は業務内容再構築にむけ、既にスェーデン国内の新聞用紙の生産能力削減計画を実施中(Hylte工場1号機、2号機計38.5万㌧、Kvarnsveden工場11号機27万㌧)で、2012年10月にフランス、パリ北部200kmのCORBEHEM工場の売却を発表している。LWC生産能力33万トン、5号機、機械幅8600mm、設計速度1500m/分は欧州でも高性能機械十指の一つ。但し33万㌧の能力に対し2012年は26.7万㌧の生産実績、損益分岐点は28.5万㌧で2013年は25.4万㌧の生産が見込まれていた。フランス政府によると購入希望者は3社で、工場跡地の様々な利用方法を検討中しており、包装材工場に変えることも選択肢の一つ。

 

5月24日付け EUWID PULP & PAPERから抜粋