ジェトロ アジア経済研究所夏期講座 「インド―開発と政府」

最近 BRICs の一角を占め高成長を続けるインド市場への関心は高まっている。インドの国土は330万k?、日本の約8.7倍で人口は約11億人、実質GDP成長率は07年度で9%前後の高い伸びである。
又、総人口のうち25才以下が50%以上を占め大変若く、2030年には総人口や労働力人口で中国を抜いて世界一になると見られている。
輸出入貿易額と成長率も2003年以降、輸出入ともに2ケタの伸びが続き2007年度には輸出が2.4倍の156億ドル、輸入が3倍の236億ドルと急拡大している。
上記の背景の中で、7月25日(金)ジェトロ アジア経済研究所夏期講座「インド―開発と政府」を聴取した。
1. 近藤則夫氏より 「農村の開発と政府」
2. 辻田裕子氏より 「初等教育の現状と課題」
3. 佐藤 創氏より 「産業発展における政府の役割」
についての説明もあった。
中国と比較して工業のシェアーが小さい(2005年 28%、中国 46%)。これに対しサービス産業のシェアーが54%と高い(中国 46%)。農業のGDP比率は1980-81年の34.7%が2004-5年で18.9%と減少しているが、依然として農村人口は60%?70%を占めている。
農業の効率化、教育の充実化に対する政府の役割を更に強化する必要と感じた。
又、インド経済の課題は、やはりインフラの整備である。特に電力、物流インフラの改善が望まれる。又、税制の簡素化、関税の削減、申請手続きの迅速化等の改善を急ぐと共に、内販を主体とする直接投資の外資開放の拡大が必要となろう。
しかしながら、インド経済はいずれ世界最大の人口を抱える消費市場として、巨大なビジネスチャンスが生まれ得る国であり、現在はその巨大消費市場への飛躍する萌芽の段階である。

中国 2008年第2四半期 紙・板紙市況

中国の2008年第2四半期の紙・板紙価格は、原材料、燃料コスト上昇などにより値上がりした。
卸売、加工、印刷出版各業者は、値上がりを見込んで在庫を積み増した。その後、地震災害と閑散期により需要は落ち込んでいる。
推定1百万トンの新聞用紙生産設備が廃棄および転換された。北京オリンピックによる交通規制のため、新聞用紙の主要市場の供給販売を脅かしている。
大手コート紙メーカーは大量輸出により買い手の値下げ圧力に抵抗している。また、多数の小規模印刷業者は廃液の規制により閉鎖に追い込まれている。
包装部門は米国、欧州への輸出減少により低調となっている。とくに段ボール原紙は供給過剰により最悪の状況にある。
(PPI ASIA)

フィンランド 木材販売に減税

フィンランド政府は、製紙産業保護のため、木材販売に関する減税を実施する模様。
フィンランドの森林は大半が個人所有で、減税により製紙メーカーへの販売を促し、ロシアとの貿易摩擦による影響を緩和させるねらい。
Finland gives tax breaks to wood sellers

2008年6月 中国、韓国コート紙輸出統計

2008年6月の中国コート紙輸出は合計で7万4,817トン(前年比13.7%減)、そのうち米国向けは1万8,989トン(同22.9%増)となった。同1?6月の累計は45万1,577トン(同7.4%増)、同米国向けは4万1,840トン(同58.8%減)となった。
2008年6月の韓国コート紙輸出は合計で12万6,905トン(前年比12.8%減)、そのうち米国向けは2万1,161トン(同39.9%減)となった。同1?6月の累計は86万2,056トン(同1.5%減)、同米国向けは18万7,289トン(同16.3%減)となった。
※通関統計は当該国の申告にもとづいて作成されるため、輸出入に対応する月次、品目が一致しない場合がある。HS番号の4810.13,14,19を合算した数量。
2008年6月の中国中質コート紙(HS4810.22,29)輸出は合計で2万4,498トン(前年比30.4%減)、そのうち米国向けは2,235トン(同79.9%減)となった。

中国 製紙産業は安定成長

chinaaperonline.com によると、2008年の製紙産業利益率は上昇する見通し。
2010年には紙・板紙生産は265万トンの増設となり、生産能力は合計9,000万トンになる見込み。一方、中国は、2006年に世界合計輸出の3分の1のパルプを輸入しており、海外依存率は46%で、パルプが60%、古紙が46%となっている。
白板紙は2008年も価格は上昇するとみられる。コート紙の2008年生産量は430万トン、国内需要は410万トンで前年比25%増となる見込み。一方、新聞用紙は、2007年の Guangzhou Paper の40万トン、 Shan Ying Paper の30万トンの増設などにより供給過剰がつづくとした。
(全文はコメント欄)

インド 製紙産業の革新

インド、ボパールの地元紙は、インド製紙産業について新たな信念による革新が必要だとするコラムを掲載した。
インドには現在500の紙、新聞用紙工場があるが、そのうち品質、価格競争力のあるものは10パーセントに満たないとした。そのために、インド製紙産業は、政府に対し植林のための土地利用を主張しているが、政府からはまだ回答がない。また、550万トンのバガスが利用可能だが、そのうち8パーセントしか紙生産に利用されていない。
Paper industry- Innovation new mantra

ベトナム 紙パルプ産業の発展

中???のレポートによると、ベトナムの2007年紙・板紙生産量は112万トンで前年比は16.8%増となった。そのうち、構成比はライナーが32%、印刷用紙が22%、中芯原紙が21%などとなっている。
同消費量は188万トンで前年比は21%増、一人当たりでは22kgとなっている。
2015年には同生産量500万トン、消費量605万トンの計画となっている。
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ベトナム アセアン紙輸入関税撤廃を検討

ベトナム政府は、市場安定のため ASEAN からの紙輸入に対する関税について、5%から無税への引き下げを検討している。
紙の輸入は、現在トン当たり800米ドルだが、 ASEAN 諸国からの輸入減少により今後は同820-850ドルになると予測されている。ベトナム製紙協会によると、今年の紙需要は200万トンに達するが、国内生産は130万トンにとどまるとしている。
Ministry seeks paper import tax cut, offers incentives to recyclers